【辻語り】田んぼの風景と、私の違和感

5月 福井県内を行脚しています

田植え後の美しい水田は、この時期の絶景

それを見つめて落ち着く自分がいるのと、モヤモヤ違和感の自分が混在する

なぜなんだろう?と想い続けて3週間

ようやくわかった気がする

それは、私自身、今年は田植えをしていない、という違和感だ

1993年、私は大学時代を過ごした札幌から、長野県泰阜村に移住した

未曾有のコメ不作が直撃したこの年

山村留学(自然体験を中心とした1年間の長期留学)のこどもたちと、少しでもコメの自給を目指して米づくりを始めた

以来、30年間、山岳地帯で米づくりを続けてきた(写真)

山岳地帯における気の遠くなるような水の確保作業や鳥獣害対策、育苗作業や草刈り、地域住民との合意形成、これらに忙殺される日々

それもまた、自然との共生の醍醐味、と前向きに捉えて過ごしてきた

この手間暇かかる一連の営みが、今年は全くない

なるほど、それが違和感なのだな、と想う

だからこそ、農家を守る、農地を維持する、農業を守る

この意識を強めているし、国会でも農林水産の政策会合に参加し続けている

当然のことながら、地元:福井県の農家を訪ねて、声を聞き続けてもいる

もっともっと勉強して、食を支える人たちをリスペクトする文化を創りたいと想う

国が農林水産への予算を減らし続けていることに警鐘を鳴らしたい

そして、コメ価格への政府の無策にはあきれるばかりだ

農水相の「コメを買ったことがない」発言の真意は、もう、なんというか、コメを30年作り続けてきた身からすれば、信じがたい言葉だ

コメを作った経験があれば、このような発言は出でこないと想う

政府の要職に就く人たちは、米づくりをしたことがあるのでしょうか

条件不利地帯で、どれだけ苦しい想いをしてでも田んぼを守り続けてきた人々の想いを、彼らはわかってくれるのでしょうか

それを考えるにつけ、全ての子どもたち・若者が、コメ作りに関わることを提唱したいと強く想います

2025年5月20日  つじ英之

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