夕方のテレビニュースを見る
「雷鳥」という特急列車が特集されている
北陸本線の線路がほど近い地で幼少期を過ごした
今は寝たきりのおふくろ(93歳)に「汽車が見たい、と、あんたからせがまれて、よく線路まで連れて行ったよ」と言われる
そんなことは全く覚えていないが笑、その時に見た汽車は確かに覚えている
今日は鉄道の日だという
だからか今月は、鉄道に関するイベントが多いわけだ
福井県は人口が少ないが、鉄道王国と言われている(これは北陸全体にも言える)
北陸新幹線の話題が多いが、地域に密着した鉄道がこれまた魅力的だ
その地域公共鉄道3社すべてを周り、多くの課題を聴いた
どの会社にも大歓迎を受けた
それはつまり、課題が大きく切実であるという裏返しでもある
大都市の民鉄と違って、地方、とりわけ過疎地をカバーする鉄道会社には、自ずと経営的な限界が存在している
運転士、整備士、保線技術者など、当然のことながら人手不足
バス会社と違い、線路関係の維持に莫大な費用がかかる
固定資産税の負担も大きくのしかかる
価格転嫁=運賃値上げに簡単に踏み切るわけにもいかない
一方で、この過疎地が多い福井において、業績アップをしてもいる
その要因はダイヤの工夫と知恵だろう
やはり利用者目線に立った運営が支持されるということだ
地方公共交通従事者は、もはやエッセンシャルワーカーともいうべき
その視点で、国の強い支援が必要と考える
人口の少ない地方から選出された議員として、交通空白の解消を含めた課題の先頭に立っていきたい
小さい頃に、線路脇でおふくろと一緒にみた「雷鳥」「しらさぎ」「加越」「日本海」「白鳥」「ゆのくに」・・・
遠足で乗った数々の福井の地域鉄道・・・
テレビニュースで「雷鳥」の映像を見ながら、想いを綴る
2025年10月15日 つじ英之


