【辻語り】言葉にならない悲しみの前で

8年前に姉を失った

3年前に兄を失った

きょうだいが誰もいなくなった私もきついが、子ども2人を次々失ったおふくろの悲しみはいかほどか

【2017年4月の投稿から】

姉が逝ってしまった。

異国の地で亡くなったため、手続きなどに時間がかかった。病気がちではあったけれどもあまりにも早く、心が整理できぬままに訃報から10日間が過ぎた。

骨になって日本に戻ってきた昨日5月5日、ようやく葬儀。親族のみの儀式は、五月晴れの爽やかな風が吹き抜ける、亡き親父の実家(若狭小浜市)で執り行われた。

最後の会話は2月の国際電話か。10歳離れた姉とはもともとあまり会話はなかったが(私が幼すぎて)、それでももっと話しておけばよかった。

昨夜は兄とおふくろと3人で、献杯して姉の思い出話。31年前の写真(左の私が15歳、右の兄20歳、姉25歳)を見て、そういえばきょうだい3人で撮った写真が極端に少ないことに気がついた。

昨日はあれだけ晴れていたのに、今日は雨が降ってきた。重い身体と心を引きずって、北陸から信州への帰路につく。

姉の生前にお世話になった方々に、心よりの御礼を申し上げます。

2025年5月6日   つじ英之

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