【辻語り】25年通い続けた沖縄で

この四半世紀、毎年6月は沖縄に足を運んでいる

沖縄慰霊の日(6/23)があるからだ

最悪の陸上戦となった沖縄での組織的戦争の終結の日

沖縄戦を身体で知る人は、年々減っていく

戦争の本質は、「より弱いものが犠牲になっていく負の連鎖」だろう

負の連鎖を強め続けてきたこの国の歴史

それに向き合わずして、未来を語れるのか

教育を語れるのか

そんな思いで25年、足を運び続けてきた

今年は昨年までとは立場がガラっと変わり、沖縄と向き合う責任が生じている

犠牲になり虐げられてきた人々が、それでもなお基地は沖縄内にと言い続けてきた戦後

しかし、日本復帰後半世紀もたつ昨今、その人々の想いは「本土も痛みを分かち合ってくれ」に変質している

弱い立場の人びとが、犠牲を払ってもなお、届けた想いは、日本には届かなかったのか

そういう人々を守れずに、高度成長を果たしてきた日本は、いったい何なのか

沖縄の人々の尊厳を守らずに、強国との関係を死守するこの国、日本とはいったい何なのか

この国はどこを向いて進んでいるのだろうか

大きな力、強大な権力、膨大な利権・・・

市井に暮らす人々の、小さな力が次々と脅かされていく

被災地は置き去りにされ、こどもや若者が行き場を失い続けるこの国は、いったい何を守ろうとしているのか

小さく弱いその力を侮ることなかれ

いつの世も犠牲となる小さなこどもたちや若者たちと向き合って、心からそう想う

効率的ではないと切り捨てられてきた小さな山村に住み続けて、心からそう想う

災害多き北陸福井の片田舎に生まれ、35年の時を経て課題多き故郷に腰を据えて、心からそう想う

子どもたちや若者を、戦場に行かせるわけにはいかない

自分たちの事は自分たちで決める権利を、手離すわけにはいかない

私たちの暮らしが、いつの間にか権力者の手の中に存在してしまうことを、許すわけにはいかない

今年は2週間前に、沖縄を訪れることができた

いつもながらに「平和の礎」と「ひめゆりの塔」を

中東の緊迫が増した今日、北陸福井から、心の底から平和な世界を願う

教育者のはしくれとして、そして政治家のはしくれとして、子どもと若者に胸を張れる大人でありたい

2025年6月23日  つじ英之

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次