いつも温かい応援をありがとうございます。
この1か月、国会は本格論戦が始まり、同時に地域の課題が次々と政策に反映され始めています。
今日は、その中でも「確かな手応え」を感じている成果をご報告します。
■1.国会質問が政策へ──教員定数改善計画が17年ぶりに動き出す
文部科学省が令和8年度概算要求で
「新たな定数改善計画の策定」 を打ち出しました。
これは、私が4〜6月の委員会質問で一貫して求めてきたものです。
📌 しつこく訴え続けたポイント
- 2000年代前半に中止された「中長期の教員定数改善計画」の再開
- 養護教諭(保健室の先生)の複数配置基準の引き下げ
40校の現場で聞いてきた悲鳴を、そのまま国会で訴え続けてきましたが、
その指摘が今回、政策として明記されました。
これは、地道な質疑の積み重ねが実を結びつつある証です。

■2.積雪地域の通学路確保──国交省の全国展開へ(福井新聞にも掲載)
私が国交委員会と予算委員会で取り上げた
「多雪地域の通学路安全確保」が、ついに国交省の政策として全国に広がりつつあります。
📰 (福井新聞掲載:永田町通信)
越前市の朝日小学校周辺など、県内8地域が
全国モデルとして国交省により指定されました。
地元自治体・学校・警察・国の連携による安全対策が前進し、
この取り組みが新聞でも大きく紹介されました。
地域の声から始まった小さな一歩が、政策として全国へ広がろうとしています。
■3.福井の医療危機を国政へ
この夏から秋にかけて県内すべての公立病院を回り、課題を聴きました。
医師・看護師不足、医師偏在、老朽化、救急医不在の病院…
厚生労働委員会でも、これらの課題を私の代わりに
複数の同僚議員が質問してくださっています。
まさに「数の力」を正しく使う政治の形となっています。
■4.クマとの共生——知床視察と福井の現場
9月に知床でヒグマ問題を視察。
当時はここまで本州で被害が出るとは想像できませんでした。
福井でも人身被害が続き、
「自然と人間の共生」をどう描くか——
今まさに国会で議論を深めています。
私の住む集落にもクマは出ます。
逃げずに向き合いたい。その気持ちを持ち続けています。
■5.デフリンピックに涙——音のないハンドボールの世界
東京2025デフリンピックのハンドボール競技を観戦しました。
静寂の中で交わされる手話と視線のコミュニケーション。
「カミワザ」としか言いようのない感動がありました。スポーツが人生にくれる力を、改めて感じました。
■6.伝統工芸のまち・越前市が世界へ
ユネスコ創造都市(クラフト&フォークアート)に越前市が加盟。
委員会で大臣にその価値を問い、
「国内外に伝統工芸を発信していく」と答弁を得ました。
越前和紙、打刃物、漆器、箪笥…
1500年続く文化の力を、私自身大切に伝えていきたいと思います。
■7.地域の声を、政策へ
11月26日、文部科学委員会での国会質問では以下の6点を政府に質しました。
- 越前市の伝統工芸の誇り
- 教員定数改善計画と養護教諭複数配置
- 修学旅行の教員自己負担
- 通学路の雪害対策(大きな成果!)
- 体育館エアコン格差
- 国立大学の経営危機
一つひとつの声が政策に変わる。
これは政治の本来の姿だと信じています。
勇ましい言葉や大きな声が飛び交う国会ですが、
政治を動かすのは“派手な言葉”ではなく、現場の声です。
私はこれからも 「現場から始まる政治」 を続けます。
地域を歩き、声を聴き、国会で問い、政策にする。
この地道で確かな営みこそ、2年目の私に課せられた使命です。
引き続き、皆さんとともに歩んでいきます。
2025年11月31日 衆議院議員 つじ英之

