2025年12月 活動報告
―― 現場の声を、政策へ。地道な歩みの1か月 ――
12月、1年前の投稿がふと目に留まりました。
「もう1年か」とも思い、「まだ1年か」とも思う。
国会の仕組みや議事運営には慣れてきた一方で、初めて永田町に足を踏み入れたときに感じた違和感や驚きは、今も薄れていません。
その感覚を保てているのは、議員になる前、山村で30年暮らしてきた生き方と、
この1年、毎週末必ず福井に戻り、地域、とりわけ過疎地に飛び込み続けてきたことが大きいと感じています。
東京―福井の往復は、この1年で60回を超えました。福井では毎朝どこかで「辻立ち」を続け、
東京では政策の勉強と部門会議への参加を重ねています。
■ 現場の声が、政策として動いた12月
この12月、地道な取り組みが具体的な成果として形になったことに、確かな手応えを感じました。
10か月前の2月27日、衆議院予算委員会で私は
「多雪地帯における通学路の安全確保」を取り上げました。
除雪が追いつかず車道を歩く低学年の子どもたち、落雪や空き家倒壊の危険、
住民や教職員の善意に頼らざるを得ない現状――
現場で聴いた切実な声を、そのまま国会に届けました。
11月26日の文部科学委員会では、その後の政策反映について改めて質問。
国土交通省からは
「今冬、全国8地区で通学路の除雪・融雪対策を先行実施し、効果検証の上で全国展開する」
という、極めて具体的な答弁を得ました。
派手さはありません。
しかし、地域を歩き、声を聴き、国会で問い、官僚の皆さんと協働して政策化する――
このプロセスが確かに機能したと実感しています。
■ 子どもたちの学びと体験の場を守る
私の地元・小浜にある国立若狭少年自然の家。
老朽化が深刻で、安全や運営に課題を抱えていました。
現地の状況を踏まえ、国会で交付金や修繕、子どもの安全対策について質問を重ねた結果、
令和7年度補正予算で、同施設を含む全国数か所の国立施設の修繕予算が措置されました。
目立たなくとも、
子どもたちの体験活動を支える基盤を守ることは、未来を守ることだと信じています。
■ 臨時国会を終えて
臨時国会は、遅く始まり、そして早く終わりました。
勇ましい言葉が飛び交う一方で、国民の暮らしや将来に直結する課題について、
実のある議論が十分になされたとは言い難い国会でもありました。
補正予算審議を通して浮き彫りになったのは、
問題を自ら引き起こし、騒ぎ立て、最後は他のせいにするという不誠実な姿勢です。
この点については、次の国会でも引き続き厳しく質していきます。
一方で、野党の一員として、
地域や現場で聴いてきた声を政策として前に進められた国会でもありました。
■ 教育と現場に、もう一度立ち返る
大学時代の教え子たちとの再会、
福島・飯舘村で聴いた今も続く被災地の現実、
選挙区内すべての特別支援学校を回り、南越特別支援学校のクリスマス会で流した涙――。
課題は複雑で、すぐに答えは出ません。
それでも、全てを回り、聴き続けて、少しずつ解像度が上がってきたと感じています。
■ 来年も
相変わらず、スーツもバッジも似合わず、
軽自動車に乗り、半額シールに小さくガッツポーズをする日々です。
もう1年。まだ1年。
来年も同じように「驚きと違和感」を抱き続けながら、
誠実に、現場から政策を積み上げていきます。
2025年12月
衆議院議員 つじ英之

