今日の黙祷は、93歳のおふくろとしました
体調を崩して入院してしまった昨日、出先から翔んで帰ってきて入院手続き
今日も面会に行ったが、思ったより元気で安心した
栃木生まれのおふくろは、13歳の時、家の畑から東京空襲に燃える赤い空を見つめた
飛び立つための準備(機体も心も)をしている時に、終戦となった
私がおふくろから教えられた話だ
改めてゆっくり話すと、うんうんと頷き、時に「そこは違う」とも訂正してくれた
80年前のことをしっかり覚えている
若い時から、おふくろには戦争の話を聞かされ続けた
話を聞いたきょうだいはもういない
姉が9年前、兄が4年前に亡くなり、私一人になってしまった
次は私が孫(息子たち)に伝える番だ
それだけではない
多くの子どもや若者に平和を伝えるために、自然体験教育を30年続けてきたし、大学教員も15年受け持ってきた
勇ましいが無味な言葉が世の中を席巻している
それはこの異常なまでの暑さのせいかもしれないと思うほどに
きな臭く世知辛い昨今だが、夏は毎年巡ってくる
より弱いものが犠牲になり続けてきた歴史に、ピリオドを打とう
核抑止力による平和構築に訣別しよう
「支えあい」による平和構築に踏み出そう
今日、ナガサキの日
北陸福井からおふくろと共に、渾身の想いを込めて平和を祈ります
2025年8月9日 辻英之