【辻語り】8月9日 ナガサキの日に

今日の黙祷は、93歳のおふくろとしました

体調を崩して入院してしまった昨日、出先から翔んで帰ってきて入院手続き

今日も面会に行ったが、思ったより元気で安心した

栃木生まれのおふくろは、13歳の時、家の畑から東京空襲に燃える赤い空を見つめた

おふくろの兄は、「8/16にゼロ戦で突撃せよ」の命を受けた

飛び立つための準備(機体も心も)をしている時に、終戦となった

私がおふくろから教えられた話だ

改めてゆっくり話すと、うんうんと頷き、時に「そこは違う」とも訂正してくれた

80年前のことをしっかり覚えている

若い時から、おふくろには戦争の話を聞かされ続けた

話を聞いたきょうだいはもういない

姉が9年前、兄が4年前に亡くなり、私一人になってしまった

次は私が孫(息子たち)に伝える番だ

それだけではない

多くの子どもや若者に平和を伝えるために、自然体験教育を30年続けてきたし、大学教員も15年受け持ってきた

勇ましいが無味な言葉が世の中を席巻している

それはこの異常なまでの暑さのせいかもしれないと思うほどに

きな臭く世知辛い昨今だが、夏は毎年巡ってくる

より弱いものが犠牲になり続けてきた歴史に、ピリオドを打とう

核抑止力による平和構築に訣別しよう

「支えあい」による平和構築に踏み出そう

今日、ナガサキの日

北陸福井からおふくろと共に、渾身の想いを込めて平和を祈ります

2025年8月9日  辻英之

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次