【辻語り】 今夏、福井県内の小中学校を40校ほど視察

この夏、徹底的に小中学校を回りました

課題を聴くために40校ほど

県最西端の過疎地にある小中学校

外国人の子どもが多く在籍する小学校

教員不祥事の処理に悩む中学校

不登校気味の子ども対応に成果をあげている小学校…

どこの学校も、校長先生や担当教員が迎えてくれた

子どもの夏休み中も働き続ける教職員に最大の敬意を表したい

全ての学校に共通するのは、やはり教員不足

私が6月に国会で質問した問題意識と重なる

いや、その声を昨冬から聴いてきたからこそ、その一点に絞った国会質問をした

教職員の問題を解決するには、時数を減らすか教員を増やすしかない

それを土台とした国会質問に、現場の教職員の皆さんからは共感をいただいた

中学校の先生たちからは部活動の地域移行について切実な声を聴いた

小中学校共通として、この猛暑のこともあってエアコンやプール授業の課題も悲鳴が上がった

地方自治体の財政力に左右される課題だ

政府・国がもっと率先して優先順位を上げるべきだと考える

私は30年間、長野県の小さな山村で暮らした

人口1500人の自治体では、小中学校も複式学級や存亡の危機に常に隣り合わせ

次男は1学年1学級で4人のクラスで学んだ

毎年PTAの役員をせざるを得ない中で、学校の諸課題には保護者として、そして住民として向き合ってきた

だからこそ、福井の教育を根底から支える教職員の皆さんの気持ちが少しだけわかるのだ

本当に多くの教職員と対話した

働き方改革も重要だし処遇改善を図っていかなくてはならない

それでも「教師って魅力ある職業なんですよ」と、キラキラした瞳で語る校長先生と、それを支えて微笑む若い教職員の姿に、希望を感じた

2学期が始まっています

気候変動の危機と同じく、子どもや教員の危機も高まっています

政治は権力争いではなく、待ったなしの子どもの対応にこそ、力を注ぐべきですね

今後も現場を歩き、生の声を聴き続けます

2025年9月1日  辻英之

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