【辻語り】そう、今日はクリスマスイブなのだから

【そう、今日はクリスマスイブなのだから】

今日12月24日
朝の辻立ちに始まり、夕方まで地域を徹底的に歩いた
毎冬大雪に悩まされる池田町にも足を運ぶ
雪どころか生ぬるい空気に拍子抜けだ

福井県内は今日から学校が休みだ
越前市に戻ると、道ゆく人の声に子どもの声が混じる
その高揚した声のトーンに、今日がクリスマスイブということを知る
私の今日1日に、クリスマスの雰囲気は一切ない
それでもクリスマスにはやっぱり興味がある
そこで私が一番好きなクリスマスソングを紹介したい

1984年、今から40年ほど前だ
飢餓に苦しむエチオピア難民の救済のために企画された世界規模のプロジェクトによってレコーディングされた唄
当時のイギリスのスーパーミュージシャンが一堂に会して作られた唄は、後のライブ・エイドやUSA for AFRICAなどのエイドものの原点となった
曲名は「Do They Know It’s Christmas?」
歌うのはスーパーミュージシャンの集まり「BAND AID」

Do They Know It’s Christmas?

直訳すれば「彼らはクリスマスの季節だということを知っているのだろうか」
飢餓に苦しむアフリカのこどもを想う唄
途中にこんな歌詞が出てくる

The greatest gift they’ll get this year is life

直訳すれば「今年彼らが得る最高の贈り物 それは命」

雨は降らず川は干上がる不毛の地
絶望が支配する地から湧き上がる生きることへの渇望
それはきっと、戦禍に苦しむガザやウクライナ、そしてミャンマーでも同じことだろう
生きたいと願いながらも、命を落とすこどもたち
そして日本全国で、虐待やいじめで絶望をいただき続けるこどもたちも
大雪や地震などの自然災害で途方に暮れるこどもたちも・・・
彼らは、今がクリスマスの時期だと知っているのだろうか
どんなクリスマスを迎えているのだろうか

絶望の淵に追いやられているこどもたちにとって、今年の最大の贈り物はまさに「命」だ
生きる絶望を、生きる希望に変えていかなければならない
強くそう想う
世界中のこどもたちに、この想いを届けよう
そう、今日はクリスマスイブなのだから

参考までにDo They Know It’s Christmas? の日本語訳を紹介する
昨年、発売40周年を記念して、2024バージョンも配信されている
ぜひご視聴を
40年経っても歌い続けられていることに敬意を表するとともに、その状況が40年も続いていることに警鐘を鳴らすためにも

🎵
クリスマスの季節 心配することは何もない
クリスマスになると 僕たちは光を受け入れ影を追いやる
そしてこの満ち足りた世界に 喜びの笑顔を広げられる
両手を世界中に差し伸べよう クリスマスなのだから

さあ 祈ろう 他の人のために
クリスマスの季節だから それは難しいことだけど
自分が楽しんでいる時でも 窓の外には別の世界があるのだから
それは不安と恐怖の世界

そこに流れる唯一の水は 身を切るような苦悩の涙だけ
そして そこで鳴るクリスマスの鐘は 悲惨な運命の響き
そんな運命が自分の身に降りかからなかったことを 今夜神に感謝しよう

クリスマスの季節でもアフリカには雪が降らない
今年彼らが得る最高の贈り物 それは命
そこは不毛の地 雨は降らず 川は干上がる
彼らはクリスマスの季節だということを知っているのだろうか

皆のために乾杯しよう
燃える太陽の下にいる彼らの為にも乾杯
彼らは知っているのだろうか クリスマスの季節だということを

世界中に食料を差し伸べよう
再びクリスマスがやってくることを彼らに伝えよう 🎵

2025年12月24日  つじ英之

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